第61回  ちょっと嬉しい事

仕事の空き時間(いつも空いてるって?)があったので、
以前から見たかった映画に行ったのですが、なんと1,000円の日でした。
見終わったお客さんがゾロゾロと館内から出て来るのを何となく見ていたら
プロ・ミュージシャンの方が出てこられて驚きました。

すでに、2つ嬉しい事があった訳ですね。

そして、見たかった映画



【キャデラック・レコード】




アメリカはシカゴのインディ・レーベル【チェス・レコード】の
物語です。

有名ブルースミュージシャンがたくさん出演し、血湧き肉踊りました。
もちろん、みんな俳優さんが演じているのです。

チェスといえばブルース・ミュージックの代名詞。

私は、普通の人よりは、ブルースのレコードを持っていると思いますが、
やはり一番枚数の多いのがチェス・レコードです。

一般公開前の評判は、時代考証がなってないなど、酷評していた
方もおられましたが、ストーリーは良かったと思います。
確かに時代考証は雑な部分もありましたが、見てる方に、いつその事があったかではなく
そういう事実があった事自体を伝えれば良いわけで、その方が重要だと思います。


50年代、人種差別がまだまだ激しい時代。社長は白人で、ミュージシャンは黒人。
一緒にいるだけで、まわりから奇異な目でしばしば見られる事もあったようです。
そして、結局、白人経営者が、黒人から恨みをかってしまったのが(事実ならば)とても残念です。
皮肉なもんですね。

マディ・ウォーターズ、リトル・ウォルター、ハウリン・ウルフ、チャック・ベリーなど
錚々たるミュージシャンを輩出した、チェス・レコード。その中に、ビヨンセ演じる
エタ・ジェイムスもいました。

レーベル・オーナーのレナード・チエスは、ヒット曲を出したミュージシャンには
普通の黒人なら一生乗ることの出来ない名車『キャデラック』を買い与えたから
別名『キャデラック・レコード』と呼ばれていたそうです。

もちろん、サウンド・トラックも見事にあのリバーブの効いた、ちょいと危険な感じのする
チェス・サウンドを見事に再現しています。音楽監督は、あの『スティーヴ・ジョーダン』です


レナード・チエスがレコード会社を売却し、レコーディング・スタジオから出ていく時
ビヨンセが『I’d Rather Go Blind』を歌うのを聴いて、『ドリームガールズ』に
続いて泣いてしまいました。

生で見ないと・・・ビヨンセ


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