第58回 忌野清志郎の世界
9月初のブルース半島です。
なかなか更新できずすみません。
待ってる人も少ないとは思いますが・・・わはは
9月の東京出張時、ちょうどタイミングが合ったので見て来ました。
ご存じの通り音楽活動が中心ですが、絵画制作などにも力を
注いでおられ、その展示会です。
私、凡人から見れば、音楽に美術に、もうすごい才能だと思います。
特に、私、美術の成績なんて昔から、ショボボボボ〜ボンてな
感じでしたので、ソンケーしてしまいます。
小学生の時から、漫画を書いておられ、真剣に漫画家を目指した事もあるそうです。
小学生の時の作品も飾られてましたが、私が5年生の頃はとてもじゃないですが、
こんな立派な絵は描けなかったと思います。
出席日数が足りず高校卒業が危なかった時(もうプロ・デビューしてたんですねえ)
『ぼくの好きな先生』に
「絵を描いたら卒業させてやる」と言われ、作成した作品も飾られてました
もともと才能がおありだったと思いますが、ご本人も真剣に美術の道に進もうとしたら、
指導者から
『あーしろ、こーしろ』(売れる物、他人が評価してくれるものを作れって意味でしょうか?)
って言われて嫌になったようです。
音楽に関しても、売れない時代に『流行歌、○だ○さしとか○山○春みたいな歌を
作らないと駄目だよ』と周りに助言されても、そうしなかったそうです。
一説ではそんな歌が作れなかったという話ですが・・・
結局、芸術ってなんなんでしょうか?みんな、芸術の話しをすると
『食べていけないからなあ』とすぐ言いますが、そんなもん、よく考えたら
当たり前だと思いませんか?
そもそも、創作活動って、人に認められたいからはじめるもんでしょうか?
まず、自分が満足するものが出来るかどうかが基本なのではないのでしょうか?
それも、なかなか難しいですが・・・
人に認められたい、他人から評価されたいという思いが
最優先されているもの=売れる物(とは限らないか?)
はやはり、個人的には作品としていびつ(よく、ラジオで流れている曲など)に
聞こえます。
確かに、他人に認められたいと思って作品を作成するというのも大事な
動機だとは思います。
でも、気にしすぎると、作品を作り続ける意欲もやっぱりなくなっていくと思います。
認められない事=売れない事の方が多いと思いますので。
創作活動を行っていた、清志郎さんは、万人に認められたいなんて思って
いなかったでしょうし、
(いや、認められたいと思ってないというのは語弊がありますね。)
とにかく、歌いたい、描きたい、という衝動が創作活動を駆り立てたのだと思います
そういう気持ちが人より突き抜けているというのも、すごい才能だと思います。
私なんて、テレビでお笑い見てビール呑んで爆笑してるときが一番
楽しかったりしますもの。
作品を色々見ていて、元気になったり、楽しくなったり、少なくとも
後ろ向きの気持ちにはなりませんでした。
結局、自分が納得いくものを、納得行くまで作り続ける事が出来るのが、
芸術家としてまず大切なのかな?と個展に行って思いました。
改めて、ご冥福をお祈りします。