第57回  フェスティバル&カーニバル

ライブレポートでもお伝えしたとおり、今年も山ライブ
(Mt.Jam.Festival)が今年も無事?終わりました。

本屋に行くとこの時期は、野外フェスティバルを特集した
音楽雑誌がたくさん並びます。

私が一生懸命ロックを聴いていたころは、宿泊してライブも楽しめると
いう野外フェスティバルはほとんどなかった様に思います。

行ったことがあるのは『Japan Jam 2』『サントリー・ロック・フェス?』
(すみません。これはちょっと名前がウル覚えです)ぐらいでしょうか?
当時のイベントは2日間にまたがっても会場で泊まれるというのはなかったと
思います。

何日間も音楽にドップリで、アウトドアも堪能できる野外音楽フェスは
素晴らしいと思います。一度参加してみたいですね。

野外音楽フェスティバルの元祖。もう伝説化しているのがこれ。

ウッドストック・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)

1969年8月15日〜17日までアメリカ、ニューヨーク州で開かれた野外コンサートです

今年で40周年です(祝)



高校1年生(だったと思います)の時、2学期の期末試験中(だったような気がします)に

フェスティバル・ホールで見ました(なんでそんなとこで?のフィルム・コンサートですね)



勉強はしてなかったのですが、遅くまで起きているので、夕方からの上映はすごく眠い。



まずは8月15日のリッチーヘブンス。もちろん、当時、そんな人知りません。



アコースティック・ギターをかき鳴らし『フリーダアアアム』としか歌わないその姿にまず、圧倒されました。



お次は16日のサンタナ。サンタナはすでに知っておりました。

まだ、レコードデビュー前だったそうなのですが、白黒混合のバンドで、

当時あまり映像でロック・コンサートを楽しむ事がなかったのですが、これも衝撃でした。

サンタナのギターはもちろんかっこいいのですが(顔真似はよくやりました)

パーカッションと、ドラムのマイケル・シュリーヴ(16歳!!)の掛け合いがめちゃくちゃかっこいい。

今でも、けっこう良く見る映像ですね。



そして、次に瞳孔がばっちり開いたステージが、



スライ&ファミリーストーン



ひょっとしたら、初めて映像で見る黒人音楽のバンドではなかったでしょうか?

当時は、スライという人しかわからず、ラリー・グラハムがチョッパーの使い手やとか

そんなことは全然知りませんでしたが、ライブシーンは本当に圧倒されました。



そして大好きな THE WHO

ロックオペラ『トミー』をリリース。ノリにノッている時期でしょうか?

しかし、当時、夜中の4時ぐらいの出演で会場入りから水一滴も飲めなかった

劣悪な環境だったそうです。

ウッドストックの主催者側に訴える意味もあったのでしょうか?

このときの『サマータイム・ブルース』は圧巻です。

最後に、ギターを叩きつけ、観客席に投げてしまうのです。

この頃、来日してくれたら・・・でも、幼すぎてWHOなんてわかりませんもんね



最終日はジョー・コッカー。

ビートルズのほんわかした曲をあそこまでソウルフルに歌い上げる歌唱力とアレンジ力には

脱帽でした。不自由な身体をめいいっぱい動かして歌う、ジョーは素晴らしかったです。



そして、ジミ・ヘンドリクス、『Star Spangled Banner』

たくさんの客が帰ってしまった後に演奏されたこの曲は、フェスティバルと

ラブ&ピースの理想郷があっけなく終わってしまった寂寥感、ベトナム戦争が泥沼化

したり、当時の『病んだアメリカ』の感じを見事にギターで表現した一曲です。

あのギターはアマチュアがコピーするものではなく、ああいうギターを弾いてしまう感性

(もちろんテクニックありきでしょうが・・)を磨くという事がやはり大事なのではないでしょうか?

爆撃機のエンジン音や落下していく爆弾の音。それをギターで表現しなおかつロック音楽として

演奏してしまうヘンドリクスを超えるギタリストは今後も現れないでしょう。



40周年を記念して、未発表曲、今まで正規映像で見られなかったバンド

(グレイトフル・デッドなど)が収録された、映像が発売されました。

残念なのが、今まで見ることの出来たザ・バンドが見られません。

しかし、今日においても必聴、必見のロック・フェスティバルの元祖です。

夏の最後に部屋で熱狂してみるってのはいかがでしょうか?





Woodstock〜40周年記念ボックスセット(WPCR13593〜8)
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