私の知り合いでお子様をお持ちの方にお伺い致します。

「今、子供が一番興味を持っているものは、何か？」

たぶん異口同音にこう答えが返ってくるのではないでしょうか？

「ゲーム」

ＤＳでもＷｉｉでもスーファミでもＸ－Ｂｏｘでもよろしいが・・・

他にやることがないのか？と思うのは偏見なのでしょうか？

そりゃ、昔みたいに野球やサッカーに夢中のお子様もいらっしゃる様ですが
ゲームコーナーに行くと目の色が変わる子供たちがやはりほとんどなのでしょうねえ・・・
いや、私もそれなりにゲームは好きでしたが・・・

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がしかし、遠くロンドンにはこんな兄弟もいるのです。

２０歳、１８歳、１５歳（あっ、ゲームって歳でもないのかしら・・・）

女性二人、男性一人の三人兄弟です。

最近子供が芸能界でデビューする年齢が１０代なんてのはもう珍しくもなんともないんでしょうが
この兄弟のデビューが一番下の女の子が１２歳の時。

そして、現在のレーベルで発売したタイトル曲が、
「Ｍｅａｎ　Ｓｏｎ　Ｏｆ　Ａ　Ｇｕｎ」
という曲です。日本の歌手みたいに「ＣｈｏｃｏＬｏｖｅ」とかそんな可愛らしい？タイトル
ではないんです。
とりあえず、愛とか恋とかそんなロマンチッチな歌詞ではないんです。

では、どんなのかと言うと・・・

俺は楽しむのが好きな男　ケンカになったら逃げたほうがいいぜ
俺はたちの悪い　たちの悪い　たちの悪い悪党
街の真ん中まで行くぜ　最初に会ったあいつを撃ち落す
俺はたちの悪い　たちの悪い　たちの悪い悪党

うーむ、これが一番の歌詞ですが、これを小学校六年生の女の子がどんな顔して
歌うんでしょうか？私のまわりの小学校六年生はレミオロメン？止まり。
間違っても歌詞にたちの悪い悪党というのは出てこないと思います。

そして、この兄弟がルーツ・ミュージックを選曲した２枚組のオムニバスアルバムが
あるんですが
【Ａ　ｔｏ　Ｚ：Ｋｉｔｔｙ，Ｄａｉｓｙ　＆　Ｌｅｗｉｓ／Ｔｈｅ　Ｒｏｏｔｓ　ｏｆ　Ｒｏｃｋ’ｎ　Ｒｏｌｌ】
内容がアルバート・アモンズ、ルーファス・トーマス、ルイ・ジョーダンの曲を
選曲しているのだから、凄い。

自分自身を振り返っても、小学校から中学校にかけて歌っていたというと、
【ＳＯＳ】とか【情熱の嵐】とか
だったような気がします・・・

我々が洋楽を聴くようになったきっかけというと、周りに年上、または肉親が洋楽を
聴いていてなんとなく好きになっていったというかたが多いと思うのですが、
こんな三兄弟が出来た理由はまず、お父さんが業界人。レコーディング・エンジニアで
Ｕ２やボブ・マーリーなどとのかかわりがあり、ギタリストで、古い音楽のコレクター。
お母さんはレインコーツというパンク・バンドをやっていた方だそうで、
ご両親の影響が大の様です。

ライブ体験はパブ（入ってよいのか？）が初めてだそうで、ルイス（男性）曰く
「俺が１０歳、妹が８歳のとき、ジョニー・キャッシュのフォルサム・プリズン・ブルースを演奏した」
とおっしゃっております（ライナーより抜粋）

早熟というのかなるべくして出来上がったというのか・・・やはり、子供の人格は三歳ぐらいまでで
決まってしまうのでしょうか・・・

このアルバムの内容も６９年のキャンド・ヒートのヒット曲「ゴーイング・アップ・ザ・カントリー」
が一曲目。サニー・ボーイ・ウィリアムスンⅡやマディ・ウォーターズ、ルイ・ジョーダンなどの
曲を取り上げており、他にもブルース、ロカビリー、ヒルビリー、Ｒ＆Ｂの曲をカバーしています。

私の家にも、人様の家庭よりは、ちょっとばかしレコードなどが多いはずなんですが・・・

Ｋｉｔｔｙ，Ｄａｉｓｙ　＆　Ｌｅｗｉｓ/Ｂｅａｔ　Ｒｅｃｏｒｄｓ（ＢＲＣ-２０７）