第9回 くらぶ〜
縁というのは不思議なもので、
そのブルース・ブラザーズを演っていたステージを
見に来ていたブルース研究会の先輩から、
「一緒に、バンドせえへんか?」と誘われました。
当時のブルース研究会は、なんとあろうことか、
ブルース・バンドがありませんでした。
だから、クラブを見学に行った時に
Deep Purpleを演っていたのですねえ。
しかし、ブルース初心者でしかも、なんとヴォーカルとしてのお誘い、
他クラブということもあり、一緒に演らせて頂くかどうか、
だいぶ悩みましたが、まあ、あんまり難しい事考えないで、
色々教えてもらいながら、演っていこうと決めました。
この頃のレパートリーは、バンド・リーダーの選曲、
やはり、シカゴ・ブルースが多かったと思います。
ただ、私の好みは、今も昔も変わりませんが、
やはり、派手な感じの演奏が好みでした。
当時、良く聴いていたのはこの2枚。
やはり、ライブ盤です。
この2枚は会場の臨場感がすごい。
B.B.Kingの方は、刑務所でのライブ。
看守がMCをしているのでしょうか?
ブーイングの嵐なのですが、バンドの音が出た瞬間、
囚人たちが熱狂するところがたまりません。
B.B.も聴衆が囚人ということを意識してか、
ハイテンションで演奏します。
Magic・Samの方も客席の盛り上がり方が凄い。
♪Everynight About ThisTime〜♪と
歌いだすのですが、観客がその部分を大声で
歌うところがかっこいいっ!
僕も、お客さんに叫んで欲しくてこの曲を演奏しておりました。
ブルースなんか、知らない人ばかり。
こんな曲一緒に歌ってくれるわけがありません。(苦笑)
でも、本格的に黒人音楽を基調としたバンドを
演りはじめる事になったのがこの頃でした。
長かったですが、これで、私の自己紹介(!?)は終わりです。
次回からは、音源や映像の紹介をしていきたいと
思います。
どや?
Live In Cook County JailB.B.King(MCA)
Magic Sam Live! Magic Sam(P−Vine)