第2回   「ニュー・ロック」の勧め


私が生まれ育った地域では、ソフトボールが盛んで地区ごとにチームがあり、
季節によって大会が行われておりました。

中学生になっても行われていたのですが、ある夏の日の練習中
友人のあっきんさん(マイミクさん)とロックの話になったのです。

私はビートルズ以上に素晴らしい音楽はないと信じて止まなかったのですが
その頃は、色んな音楽を聴いてみたいという衝動に駆られておりました。

あっきんさんも、別の友人の影響でロックを聴き始めたとのこと。
練習後、自宅におじゃましてアナログ盤を聴かせてもらうことになりました。

あっきんさんもええロックを私に聴かせようと気合いが入っており、
真夏の日中(もちろん、エアコンは効いてましたが・・)部屋を真っ暗にし出したのです。
そして、一枚目がピンク・フロイドの『狂気』でした。

1973年発売って事は、私が聴いたのはたぶんその6年後ぐらいでしょうか?
“人生に於けるストレスと疲労”を“運転者の狂気”というコンセプトでまとめあげた
いまさら言うまでもないロック史に残る名作です。

しかし、脳天気な中学生の私には、そんな大人のストレスなんて理解できるはずがなく
?????ってな感じでした。ビートルズに比べ、自分の中では全くポップではありません
でしたからねえ〜。

そして、続いて2006年に亡くなった元メンバーのシド・バレットに捧げる
“Crazy Diamond”が収録されている『炎〜あなたがここにいてほしい』を拝聴。

あっきんさんに
「これが、ロックなん?」と聞いてみたところ、
「そやで。でも、これはプログレッシヴ・ロック言うて、ロックの中でもちょっと進んでるねん。
最近はこの辺にはまってるねんけどなー」

そうなんか・・・・

「ぢゃ、次、いってみるわな」

これも73年発表、EL&Pの『恐怖の頭脳改革』でした。

73年はプログレのあたり年なんでしょうか?

結論は、私にはプログレッシヴ・ロックが肌に合いませんでした。

未だに苦手なジャンルです。ピヨピヨピヨ。



どや?
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